Time: Tue 16.20-17.50
Location: 情報処理センターA教室
生物資源解析では,生物集団の保全・管理に向けて,幅広い視点を通して生物の個体群動態にアプローチする.資源量の推定は最も重要なステップであり,対象とする資源の生態や情報量に応じて多様な手法が提案されている.この他,成長や死亡などの基礎パラメータや,再生産関係,遺伝的集団構造,生態系内の相互作用を把握することは適切な資源管理に大きく貢献する.そこで本演習では,資源解析の基本的なアイデアと解析手法の理解を目的とし,講義と演習を適宜交える形式で授業を行う.統計ソフトRを用いた実データの解析やシミュレーション実験を通して,資源解析の実践的な手法を習得することを到達目標とする.また,そのための簡易なプログラミングも適宜行う.例題として,クジラやマグロなどの具体的なデータを利用し,個体群モデルの選択や適切な漁獲量の設定を行うなど,問題解決型の課題にも取り組む.さらに,解析結果の取りまとめや考察に加え,グラフィカルなプレゼンテーションの仕方も身につける.
レポートの点数(100%)により評価する.毎回の授業において与えたレポート課題において,生物資源の解析方法を正しく理解しているかどうか,数値計算を正しく行っているかどうか,そして結果を適切に考察しているかどうか,などについて評価する.
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Date | Event | Subject |
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1-Oct-19 | Lecture 1 | Rの使い方 (1) 演算と基本関数の利用 |
8-Oct-19 | 実習のため休講 | |
15-Oct-19 | Lecture 2 | Rの使い方 (2)確率分布と最尤推定初歩 |
22-Oct-19 | 祝日 | |
29-Oct-19 | Lecture 3 | Rの使い方 (3) Rを用いた尤度推測の実践 |
5-Nov-19 | 月曜日の授業日 | |
12-Nov-19 | Lecture 4 | Rの使い方 (4) モンテカルロシミュレーション |
19-Nov-19 | Lecture 5 | 基礎解析(1) 線形回帰モデルとその応用 |
26-Nov-19 | Lecture 6 | 基礎解析(2) 非線形回帰モデルとその応用 |
3-Dec-19 | Lecture 7 | 基礎解析(3) 一般化線形モデルと一般化加法モデル |
10-Dec-19 | SMM | |
17-Dec-19 | Lecture 8 | 応用(1) 余剰生産モデル ーインド洋ビンナガの資源動態の推定ー |
24-Dec-19 | Lecture 9 | 応用(2) 余剰生産モデル ―北東太平洋コククジラの資源動態の推定― |
31-Dec-19 | 冬休み | |
7-Jan-20 | Lecture 10 | 応用(3) 資源管理方策評価法ー資源動態の将来予測とシミュレーションー |
14-Jan-20 | Lecture 11 | 応用(4) 資源管理方策評価法ー資源管理方式の評価ー |
21-Jan-20 | ABNJ | |
28-Jan-20 | Lecture 12 | 発展(1) Rを用いた資源解析アプリケーションの作成 |
4-Feb-20 | Lecture 13 | 発展(2) Rを用いた資源解析アプリケーションの公開 |
11-Feb-20 | 祝日 | |
18-Feb-20 | Lecture 14 | まとめ |
質問は恥ずかしくありません.もし授業中に質問しにくければ,授業後に遠慮なく質問してください.あるいは飛び込みで研究室に質問に来て頂いても構いません(ただし,不在の事が多いですので,事前にメールを下さると確実です).どこが分かりにくいのかを私も知りたいですし,それによって授業も日々改善できますので.
The course website: https://toshihidekitakado.github.io/NCFPA19/